長男の中学校の運動会。
小学校に比べるとみな体も大きいし、動きも統制されているので、どうしても
「軍隊みたい」
と思ってしまいます。
特にここ約2年ほどは海外にいたので、余計にあの全体主義的な動きに圧倒される。
イギリスではここまで全体主義的な動きを学校ではしないだろう。
全体主義的な動きをみると、まず悪名高き昭和の軍隊を思い起こしますが、そもそも日本は実はずっと軍人が政治を行う軍事政権だった。
16世紀に日本を訪れた宣教師たちは日本の武士たちがひどく好戦的であることを書き記している。
開国に揺れた江戸時代末期も諸外国と技術面では大きな差があったとはいえ、戦士階級が政治を握っていた日本は軍事政権。西欧列国が植民地化しようとしても、かなり手こずったのではないか。あの時代はもう軍事的に他国を占領するのではなく、経済的に搾取するという占領になっていたけれど。
日本が中国のように文人が政治の中枢を占める国家であったら、明治の開国はもっと悲惨な状態になっていたのかもしれない。
応援合戦を眺めながら、軍国国家のさらに先にあったかつての社会を想像した。
読書中
岩波講座 日本歴史 第三巻 古代3
『忠臣蔵とは何か』丸谷才一 (レポートには関係ない読書)