受験の放心がなかなか抜けず、時間があると受験トピックを追ってしまうのですが、カメの歩みで中世史に取り組んでいます。
その中で、とても面白い本を読みまして。
(お、文庫化されているのね)
天皇が即位して、長く在位せずにすぐに譲位するのはなぜなのか、今一つ理解できなかったのですが、河合祥輔先生によると、
「自分で自分の後継者を選ぶ」
ということが、天皇にとって何よりも重要なのだ、という説明があって、とても腑に落ちました。自分が指名した後継者を「正統」として繋げていくことが、天皇として政治を行うことのよりも重要なんだ(と理解しました)。
こうした視点で見ると、鳥羽天皇が崇徳を拒むのも、よくわかるんです。崇徳は白河によって指名された後継だから、自分の正統ではないから拒むのだと。
また摂関家の役割も非常に整理されていて、なぜ摂関家あがこんなにも重要な役割を果たしているかがよく分かりました。
天皇の「正統」が定まらず朝廷が不安定化した際に、平安時代は摂関家が周りの貴族をとりまとめ、朝廷再建運動を担っていたのが、時代が下るにつれ、朝廷再建運動の担い手が「下降」し、鎌倉時代には下級貴族出身の武士にまで下降した、というお話です。
中世史の課題とは関係ないのですが、非常に面白かったです。
保元の乱の実態についても、とても納得のいくお話で、今までなんだかピンとこなかった部分が腑に落ちました。
(まとめるのが下手なので、ぜひご一読をお薦めします!)
で、レポートのお題である鎌倉幕府の経済的基盤、ですが、守護と地頭がキーなのかしら??と思い、それに関する本を読もうと思ってます。
図書館で借りた本の返却期限がせまっているので、指定テキストはまだ読んでないんですが、何かヒントがあるのかな?
私はレポートを書く時、その時代の通史をまずはいくつか読むのですが、このやり方だとレポートを仕上げるまで時間がかかって・・・。いつ卒業できるんだ??って不安になってます。
もう少し、効率的にレポートに取り組むべきかもしれません・・・。